簿記2級は独学と通信講座どちらがいい?途中で切り替える判断基準も解説

簿記2級

簿記2級の勉強を始めるとき、「独学で十分なのか、それとも通信講座を使った方がよいのか」と迷う人も多いでしょう。

すでに独学で勉強していて、

「思ったより進まない」
「分からないところが増えてきた」
「今から通信講座に切り替えるべきだろうか」

と悩んでいる人もいるかもしれません。

結論からいえば、独学と通信講座のどちらかが一律に優れているわけではありません。

判断するときに重要なのは、「独学向きの性格か」だけではなく、現在の学習で何に困っていて、それを通信講座によって解決できるかです。

この記事では、

  • 独学と通信講座の違い
  • 独学を続けてもよいケース
  • 通信講座を検討する意味があるケース
  • 独学から途中で切り替える判断基準
  • 通信講座を選ぶ前に確認したいこと

の順番で整理します。

簿記2級は独学と通信講座のどちらでも合格を目指せる

日商簿記2級では、商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)が出題されます。試験時間は90分、合格基準は70%以上です。

3級より学習範囲が広がりますが、通信講座の受講が受験条件になっている試験ではありません。

そのため、

独学で勉強する
通信講座を利用する

のどちらも選択肢になります。

ここで注意したいのは、「独学で合格できる人がいる」ということと、「自分も独学を続けるのが合理的」ということは同じではない点です。

反対に、簿記2級が難しいからといって、全員が最初から通信講座を利用する必要があるわけでもありません。

まずは両者の違いを整理してみましょう。

簿記2級の独学と通信講座の違い

独学と通信講座の違いは、単純に「安いか高いか」だけではありません。

大きく分けると、次のように考えられます。

比較項目独学通信講座
費用教材費を中心に抑えやすい受講料が必要
教材自分で選ぶカリキュラムに沿って用意される
学習順序自分で決める講座側の順序に沿いやすい
講義必要に応じて自分で探す動画講義などが用意される講座がある
質問自分で調べて解決する質問サービスがある講座もある
学習管理自分で行う進捗管理機能などがある講座もある
自由度高いカリキュラムに沿いやすい

通信講座の具体的なサービス内容は講座によって異なります。

そのため、「通信講座なら何でも質問できる」「すべての講座が学習計画を作ってくれる」と考えるのではなく、必要な機能が実際に含まれているか確認する必要があります。

独学の大きな特徴は、費用を抑えながら自分のペースで進めやすいことです。

一方で、教材選び、学習計画、疑問点の解消なども自分で行います。

通信講座では、こうした部分の一部を講座側の教材や仕組みに任せられます。

つまり、通信講座に払うお金は単なる「教材代」ではありません。

自分一人で行っている学習上の作業を、どこまで講座に任せたいか

という違いでもあります。

「独学向きか」より「何に困っているか」で判断する

独学と通信講座を比較するとき、

「自己管理が得意なら独学」
「忙しい社会人なら通信講座」

といった分け方をしたくなります。

しかし、この分け方だけでは実際の判断には十分ではありません。

たとえば「独学が進まない」という同じ悩みでも、原因は人によって違います。

教材の説明が自分に合っていない

のであれば、教材を変えるだけで解決する可能性があります。

勉強する順番が分からない

のであれば、体系的なカリキュラムが役立つ可能性があります。

分からない問題を調べることに時間がかかっている

のであれば、質問できる環境に価値を感じるかもしれません。

このように、

困っていること
↓
原因
↓
独学のまま解決できるか
↓
できなければ何のサポートが必要か

という順番で考えると、通信講座が本当に必要なのか判断しやすくなります。

独学を続けた方がよいケース

独学でつまずいたからといって、すぐ通信講座へ切り替える必要はありません。

まずは、独学のまま修正できる問題か確認しましょう。

特定の論点だけ理解できない

一部の論点で止まっているだけなら、学習方法を変えることで解決できる可能性があります。

同じテキストを何度も読み直すだけではなく、

  • 別の参考書で確認する
  • 解説動画を見る
  • 基礎となる論点まで戻る
  • 問題を解いてから解説を読み直す

など、別の角度から確認してみます。

それで理解できるのであれば、通信講座へ全面的に切り替える必要性は高くありません。

問題演習が足りていない

テキストは理解できているのに問題が解けない場合、原因が「独学」であるとは限りません。

単純に問題演習が不足している可能性もあります。

この場合は新しい講義を増やすより、問題集や模擬問題を使って、

解く→間違える→復習する→もう一度解く

というサイクルを増やす方が直接的です。

教材が自分に合っていない

「今の教材で理解できない=独学できない」とは限りません。

文章中心の教材が合わない人もいれば、図解が多い教材ではかえって理解しづらい人もいます。

教材を変更することで進めるのであれば、独学を続ける選択肢があります。

自分で計画を修正できている

仕事などで予定どおり勉強できない週があっても、その後に計画を組み直せているなら大きな問題ではありません。

重要なのは、最初に立てた計画を完璧に守ることではなく、

合格までに必要な学習を自分で管理できているか

です。

ここまで自力でできているなら、通信講座の学習管理機能にお金を払う必要性は相対的に低くなります。

通信講座へ切り替える意味があるケース

一方、独学の修正だけでは解決しにくい問題もあります。

その場合は、通信講座の利用を比較する意味が出てきます。

分からないことを調べる時間が長くなっている

独学では、疑問点が出たときに自分で解決する必要があります。

調べれば解決できるのであれば問題ありません。

しかし、

「解説を読んでも分からない」
「複数のサイトを調べているうちに時間がなくなる」
「疑問点が次々に残ってしまう」

という状態なら、質問できる環境が役立つ可能性があります。

ただし、質問サービスの有無、回数、対象範囲などは講座ごとに異なります。

通信講座を選ぶ際は、「質問できるか」だけでなく、自分が必要とする質問環境なのかまで確認しましょう。

何をどの順番で勉強すればよいか迷い続ける

独学では教材だけでなく、学習順序も自分で管理します。

「次は何をやればいいのか」を毎回考えていると、その判断自体に時間を使います。

通信講座には、あらかじめ学習順序が組まれていたり、進捗や学習計画を管理する機能を備えていたりするものがあります。

自分で計画を作ることが負担になっているなら、こうした仕組みに価値があるかもしれません。

勉強時間は取っているのに学習が進まない

机には向かっているのに、

「テキストを読むだけで終わる」
「復習ばかりで先へ進まない」
「どこまで理解すれば次へ進んでよいか分からない」

という場合もあります。

この場合、必要なのは単純な勉強時間の追加ではなく、学習の進め方を整理することです。

講義・問題演習・復習などが一つのカリキュラムになっている方が進めやすいのであれば、通信講座を利用する意味があります。

合格したい時期までの余裕が少なくなっている

独学で時間をかけて試行錯誤すること自体が悪いわけではありません。

しかし、転職や仕事上の事情などで合格したい時期が決まっている場合は、残り時間も判断材料になります。

たとえば同じ「分からない論点がある」という状態でも、

半年以上余裕がある場合と、受験予定日が迫っている場合では、取れる選択肢が変わります。

残り期間が短くなるほど、

自力で解決するために使う時間と、サポートを利用して学習を進める時間のどちらが合理的か

を考える必要があります。

独学から途中で通信講座へ切り替えてもよい

「独学で始めたから最後まで独学でやらなければならない」

と考える必要はありません。

学習方法は、勉強を始める前に一度だけ決めるものではありません。

実際に勉強してみなければ、

  • 商業簿記と工業簿記のどちらで苦戦するか
  • 教材だけで理解できるか
  • 自分で計画を管理できるか
  • 仕事と勉強を両立できるか

は分からない部分があります。

そのため、

まず独学で始める
↓
実際の進み方を確認する
↓
問題があれば原因を特定する
↓
独学の修正で解決できるか試す
↓
難しければ通信講座を比較する

という進め方でも問題ありません。

反対に、通信講座を利用しても、申し込んだだけで学習時間が増えるわけではありません。

「通信講座に変えれば何とかなる」と考えるのではなく、現在の問題を通信講座のどの機能で解決するのかまで考えてから選びましょう。

通信講座を使うなら「自分に必要な機能」から選ぶ

通信講座を使うと決めたら、すぐに「おすすめランキング」を見る前に、自分が必要としている機能を整理します。

たとえば、次のように考えられます。

現在の問題確認したい機能
通勤中にも勉強したいスマホ学習・短時間の講義
学習順序に迷うカリキュラム・学習計画機能
進捗を管理できない学習管理・進捗管理機能
疑問を自力で解決できない質問サービス
紙で問題を解きたい紙教材の有無
問題演習を増やしたい問題集・模試・演習機能
ネット試験に慣れたいネット試験形式の演習環境

ここまで整理すると、「どの通信講座が一番人気か」ではなく、

自分の問題を解決できる講座はどれか

という比較ができます。

たとえば、スマートフォン中心の学習システムやAIによる学習計画・復習機能を備える講座もあれば、紙教材とeラーニングを組み合わせ、学習スケジュールや質問制度を用意している講座もあります。

サービスによって強みが異なるため、必要な機能を決めてから比較することが重要です。

必要なサポートが見えてきたら、次は具体的な講座を比較します。スタディング・フォーサイト・ユーキャン・クレアールについて、講義・質問制度・学習管理・スマホ学習・紙教材などの違いを「簿記2級の通信講座を比較|料金ではなく「必要なサポート」から選ぶ」で整理しています。

独学か通信講座か迷ったら4段階で判断する

最後に、判断手順を整理します。

STEP1 今困っていることを一つに絞る

「独学がつらい」ではなく、

「工業簿記の特定論点が分からない」
「学習計画を作れない」
「問題演習まで進まない」

というところまで具体化します。

STEP2 独学のまま解決できるか試す

教材変更、復習、問題演習の追加、学習計画の修正などで改善できるか確認します。

改善できるなら、そのまま独学を続ける選択肢があります。

STEP3 解決できない問題に必要なサポートを決める

自力では解決しにくければ、

「講義が必要なのか」
「質問環境が必要なのか」
「学習管理が必要なのか」

を考えます。

STEP4 必要な機能を持つ通信講座を比較する

ここで初めて、具体的な通信講座を比較します。

この順番なら、「簿記2級は難しそうだから通信講座」「安いからこの講座」という選び方ではなく、自分に必要なものから判断できます。

独学か通信講座かは途中で判断し直していい

簿記2級の勉強方法は、最初から一つに決め切る必要はありません。

独学で問題なく進んでいるなら、そのまま続ければよいでしょう。

うまく進まなくなったら、

何に困っているか
↓
独学の修正で解決できるか
↓
解決できなければ何のサポートが必要か
↓
必要な機能を持つ通信講座を比較する

という順番で考えます。

重要なのは、「独学か通信講座か」という形式そのものではありません。

自分が合格まで学習を継続できる方法になっているかです。

通信講座を使う意味がありそうだと判断したら、次に考えるのは「どの講座を選ぶか」です。
いきなり料金や人気順で決めるのではなく、この記事で整理した「自分に必要なサポート」を基準に比較してみてください。

簿記2級の通信講座を比較|料金ではなく「必要なサポート」から選ぶ

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