FP2級の勉強時間は?社会人が受検日から逆算する方法

FP

FP2級を目指そうとすると、

「何時間勉強すれば合格できる?」

「働きながら3か月で取れる?」

「3級に合格したばかりなら、どのくらい勉強すればいい?」

と気になるでしょう。

FP2級の勉強時間について調べると、「150~300時間」という目安がよく紹介されています。

ただし、これはすべての受検者に共通する公式な必要学習時間ではありません。

FP2級には、

・3級に合格してから進む人

・実務経験によって受検資格を満たす人

・AFP認定研修を修了して受検する人

などがいます。

同じFP2級を受ける人でも、学習開始時点の知識が違います。

そのため社会人の場合は、

「FP2級には何時間必要か」

だけでなく、

「自分はどこから学習を始め、週に何時間確保できるか」

から受検時期を考えることが重要です。

この記事では、FP2級の勉強時間を固定せず、自分の生活から学習期間を逆算する方法を解説します。

FP2級は「150~300時間」がよく目安にされる

FP2級については、資格スクールなどで150~300時間程度を勉強時間の目安として紹介している例があります。

1日2時間なら、

150時間
→ 75日

300時間
→ 150日

となるため、おおむね数か月単位の学習になります。

ただし、

150時間やれば合格できる

300時間やれば確実に合格できる

という意味ではありません。

必要な時間は、学習開始時点の知識や勉強方法によって変わります。

したがって150~300時間は、合格を保証する数字ではなく、最初の学習計画を作るための参考値として扱いましょう。

まず「自分がどこから2級を始めるか」を確認する

FP2級の学習期間を考えるうえで、最初に確認したいのが現在地です。

特に次の3パターンでは条件が異なります。

3級に合格してすぐ2級へ進む

3級と2級では、基本となる6分野が共通しています。

3級で学んだ、

・ライフプランニングと資金計画

・リスク管理

・金融資産運用

・タックスプランニング

・不動産

・相続・事業承継

の基礎が残っていれば、2級学習へつなげやすくなります。

3級テキストを最初から全部やり直すのではなく、2級の問題を解きながら不足している基礎を戻って確認する方法もあります。

実務経験で2級を受ける

FP業務について2年以上の実務経験があり、受検資格を満たす人もいます。

ただし、

実務経験がある=6分野すべてを知っている

とは限りません。

たとえば保険業務の経験があっても、不動産や相続はほとんど扱っていない場合があります。

自分の実務分野は短時間で進められても、未経験分野には時間が必要になるかもしれません。

実務経験年数だけで勉強時間を決めず、6分野それぞれの現在地を確認しましょう。

AFP認定研修から2級を受ける

日本FP協会が認定するAFP認定研修の修了も、2級FP技能検定の受検資格の一つです。

3級に合格していなくても、このルートで2級を受けられます。

ただし、

受検資格を得ること

と

2級の試験問題を解けること

は別です。

研修を修了したから追加学習が不要になるわけではありません。

2級試験に向けて、学科・実技の対策まで行う必要があります。

受検資格については「FP2級の受検資格は?3級なしで受ける方法も整理」で詳しく解説しています。

勉強時間は一つに決めず複数パターンで計算する

自分に何時間必要なのかは、勉強を始める前には正確に分かりません。

そこで、

150時間

200時間

300時間

など、複数のケースで計算してみましょう。

これらは「あなたに必要な時間」を断定する数字ではありません。

あくまで、

このくらい勉強すると仮定したら、自分の生活では何週間必要か

を確認するためのシミュレーションです。

社会人は「1日○時間」より「週○時間」で考える

働きながらFP2級を勉強する場合、

「毎日2時間」

という計画は崩れやすいことがあります。

残業がある日もあれば、休日にまとめて勉強できる日もあるからです。

たとえば、

平日30分×4日
+
土曜日2時間
+
日曜日2時間

なら週4時間です。

平日1時間×5日
+
休日3時間×2日

なら週11時間です。

重要なのは、理想的な1日の勉強時間ではなく、

仕事を続けながら平均して週何時間なら確保できるか

です。

週の勉強時間から必要週数を計算する

計算方法はシンプルです。

仮の総勉強時間 ÷ 週の勉強時間 = 必要な週数

たとえば200時間を仮置きしてみます。

週の勉強時間200時間までの期間
3時間約67週
5時間40週
7時間約29週
10時間20週
14時間約14週
20時間10週

同じ200時間でも、週5時間なら約9か月、週14時間なら3か月強です。

つまり、

「FP2級は3か月で取れる」

という情報だけでは、自分にも当てはまるか判断できません。

3か月で200時間確保するなら、週15時間前後の学習が必要になります。

その時間を本当に継続できるかまで確認しましょう。

150時間・200時間・300時間で比較する

週10時間勉強できる人なら、次のようになります。

仮の総勉強時間必要な期間
150時間15週
200時間20週
300時間30週

おおよそ3か月半~7か月程度の幅があります。

ここで、

「自分は3級に合格したばかりだから必ず150時間」

「初めて2級を勉強するから必ず300時間」

と決める必要はありません。

まず一つの計画を作り、実際の学習進度によって修正します。

FP2級を3か月で目指すなら週何時間必要?

3か月を約13週間として計算してみましょう。

150時間
→ 週約11.5時間

200時間
→ 週約15.4時間

300時間
→ 週約23.1時間

となります。

200時間を3か月で確保するなら、たとえば、

平日1.5時間×5日
+
休日4時間×2日

で週15.5時間です。

仕事をしながらでも可能な人はいるでしょう。

一方、残業や家事・育児などがあり週5時間程度しか確保できない人には、同じ3か月計画は現実的ではありません。

短期間で合格すること自体を目的にせず、自分が継続できる計画を作りましょう。

FP2級を6か月で目指すなら?

6か月を約26週間として考えると、

150時間
→ 週約5.8時間

200時間
→ 週約7.7時間

300時間
→ 週約11.5時間

です。

200時間を仮置きするなら、週8時間程度です。

たとえば、

平日30分×4日
+
土曜日3時間
+
日曜日3時間

で週8時間になります。

毎日長時間勉強できない社会人でも、半年程度の期間を取ることで計画を作りやすくなります。

ただし、期間を長くすれば必ず良いわけではありません。

学習期間が長すぎると、前半に覚えた内容を忘れ、復習量が増えることもあります。

自分が継続できる範囲で、必要以上に長期化させないことも考えましょう。

3級合格直後なら学習期間を短くできる?

3級に合格した直後なら、6分野の基礎知識が残っています。

そのため、2級へ進むことが決まっているなら、間を空けずに学習を始めるメリットがあります。

ただし、

3級に合格した直後だから○時間で十分

と決めることはできません。

3級を高得点で合格した人と、合格基準付近だった人でも基礎の定着度は違います。

2級の問題を少し解いて、

・基礎用語を理解できるか

・3級内容を思い出せるか

・計算問題に対応できるか

を確認してみましょう。

現在地を確認してから学習計画を調整する方が正確です。

3級から時間が空いている場合は?

3級取得から数年経っている場合、忘れている内容が多い可能性があります。

ただし、3級を最初から全部やり直してから2級へ進む必要はありません。

まず2級教材を始めてみます。

その中で、

「公的年金の基本から分からない」

「金融商品の基礎用語を忘れている」

など、理解できない部分が出てきたら、その分野だけ3級レベルへ戻ります。

全部復習してから2級

ではなく、

2級を進めながら必要な基礎だけ戻る

という方法です。

これなら、覚えている分野に時間を使いすぎずに済みます。

実務経験があっても苦手分野は別に考える

実務経験ルートで2級を受ける場合も同じです。

たとえば保険業界で働いている人なら、リスク管理には馴染みがあるかもしれません。

しかし、

金融資産運用

税金

不動産

相続

まで同じレベルで理解しているとは限りません。

反対に、不動産業界で働いている人なら、不動産分野は進めやすくても社会保険や金融商品に時間がかかる可能性があります。

そこで6分野について、

分かる

少し不安

ほとんど分からない

の3段階程度で確認してみましょう。

勉強時間を均等に6分割するのではなく、苦手分野へ多く配分できます。

FP2級では問題演習の時間を残す

学習計画を立てるときに注意したいのが、

テキストを読み終える時間=勉強終了

ではないことです。

2級では、学科・実技の両方に合格する必要があります。

学習時間には、

・テキストや講義で理解する

・問題を解く

・間違えた理由を確認する

・苦手分野を復習する

・学科問題を繰り返す

・実技問題を練習する

・時間を意識して解く

ところまで含めます。

特に2級では、知識を覚えているだけでなく、選択肢を区別したり計算したりする必要があります。

受検直前までインプットだけを続けないよう、問題演習の期間を確保しましょう。

社会人向けの20週間スケジュール例

ここでは、

仮の総勉強時間200時間

週10時間

として、20週間のスケジュールを考えてみます。

1~8週目 6分野を一通り学習する

まず全体を進めます。

一つの分野を完璧にしてから次へ進むのではなく、6分野を一周することを優先します。

3級の基礎が抜けている部分があれば、その都度戻って確認します。

9~14週目 問題演習を中心にする

問題を解く割合を増やします。

正解したかだけでなく、

なぜその選択肢が正しいのか

なぜ他の選択肢が違うのか

まで確認します。

15~17週目 苦手分野を重点的に復習する

問題演習の結果から苦手分野を絞ります。

6分野すべてを同じ時間だけ復習する必要はありません。

間違いの多い分野へ時間を寄せます。

18~20週目 学科・実技を本番を意識して解く

学科・実技とも、時間を意識して問題を解きます。

知識不足だけでなく、

・時間が足りない

・計算に時間がかかる

・問題文を読み違える

といった本番形式での問題も確認します。

これは一例です。

3級合格直後なら早く進む可能性がありますし、初めて触れる分野が多ければ時間がかかります。

最初の2週間で計画を修正する

最初から完璧な学習計画を作る必要はありません。

まず2週間程度勉強して、

予定した時間を実際に確保できたか

予定した範囲まで進んだか

を確認します。

たとえば、

週10時間予定
→ 実績6時間

だったなら、20週間で200時間という計画は現実と合っていません。

この場合、

毎週4時間増やす

だけでなく、

受検時期を後ろへ動かす

という方法もあります。

逆に、予定より早く進んでいるなら前倒しできます。

資格勉強では、最初の計画を守ることより、

実績に合わせて計画を修正すること

の方が重要です。

CBTでも受検日を決めた方がいい?

現在のFP2級はCBT方式です。

以前のように年数回の統一された試験日に全員が受ける方式とは異なり、試験実施期間内から受検日時を選べます。

社会人にとっては、仕事や学習状況に合わせやすくなっています。

一方で、

「いつでも受けられるから、準備できたら申し込もう」

と考えると、勉強期間が延び続けることがあります。

そこで、

週の学習時間を確認

↓

必要期間を仮置き

↓

目標となる受検時期を決める

↓

学習実績によって修正する

という使い方がおすすめです。

受検できない休止期間などもあるため、最終的な日程は必ず試験実施団体の最新情報を確認してください。

受検日を決める基準は「累計時間」だけではない

仮に200時間を目標にしていて、

「200時間達成したから受けよう」

と決める必要はありません。

勉強時間は計画のための数字です。

受検が近づいたら、

・6分野を一通り学習したか

・学科問題を解けるか

・実技問題を解けるか

・苦手分野を把握しているか

・間違えた問題を復習できているか

を確認します。

最終的には、

何時間勉強したか

ではなく、

合格基準を超える問題対応力があるか

で判断しましょう。

予定より進まないなら「時間不足」と「学習方法」を分ける

勉強が予定より遅れていると、

「もっと勉強時間を増やさなければ」

と考えがちです。

しかし、原因が時間不足とは限りません。

たとえば、

テキストの説明が理解できず何度も読み直している

疑問を調べるだけで長時間かかっている

何を勉強するか毎回迷っている

問題演習へ進めていない

という場合、学習方法そのものを見直した方がよいことがあります。

反対に、

教材は理解できる

問題も解ける

ただし仕事が忙しく週3時間しか確保できない

という場合は、講座を変更しても時間不足が解決するとは限りません。

まず、

時間が足りないのか

勉強方法に問題があるのか

を分けて考えましょう。

通信講座を使えば勉強時間を短縮できる?

通信講座には、

・講義

・カリキュラム

・問題演習

・質問制度

・進捗管理

などのサポートがあります。

これらが自分の問題を解決するなら、学習を進めやすくなる可能性があります。

一方で、

通信講座を買えば必ず○時間短縮できる

とはいえません。

自分で学習計画を立て、教材を理解し、問題演習まで進められる人なら独学を続ける選択肢があります。

逆に、

「講義がないと理解できない」

「疑問点を解消できず止まる」

「学習順序を自分で決められない」

という場合は、講座のサポートが役立つ可能性があります。

独学を続けるか迷ったら、「FP2級は独学で合格できる?通信講座へ切り替える判断基準」で確認してください。

FP2級の勉強時間は「現在地×週の時間」で決めよう

FP2級では、150~300時間という勉強時間の目安がよく紹介されています。

しかし、それをそのまま自分の必要時間にする必要はありません。

まず、

1.3級合格・実務経験・AFP認定研修など、自分の現在地を確認する

↓

2.150時間・200時間・300時間など複数ケースを仮置きする

↓

3.1週間に確保できる時間から必要週数を計算する

↓

4.実際に1~2週間勉強する

↓

5.学習実績から受検時期を修正する

という順番で考えます。

そして学習後半では、

勉強した時間

より、

学科・実技の問題を解ける状態になったか

を重視しましょう。

FP2級の学習方法をまだ決めていない場合は、次に「FP2級は独学で合格できる?通信講座へ切り替える判断基準」で、自分に必要な学習サポートを確認してみてください。

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