FP技能検定は日本FP協会ときんざいのどちらで受ける?違いを整理

FP

FP技能検定について調べていると、

「日本FP協会」

「きんざい」

という2つの名前が出てきます。

「FP3級はどちらで受ければいい?」

「2級は日本FP協会の方が簡単?」

「きんざいで受けると資格が変わる?」

と迷う人もいるでしょう。

結論からいうと、どちらもFP技能検定の指定試験機関です。

学科と実技の両方に合格すれば、どちらで受検してもFP技能士を取得できます。

大きな違いは、特に実技試験の科目です。

そのため、

「合格率が高い方を選ぶ」

だけではなく、

自分がどの実技試験を受けるか

から選ぶことが重要です。

この記事では、日本FP協会ときんざいの違いと、2級・3級でどちらを選べばよいかを整理します。

  1. 日本FP協会ときんざいは、どちらもFP技能検定の実施団体
  2. どちらで合格してもFP技能士の資格は同じ
  3. まず知っておきたい「学科」と「実技」
  4. 日本FP協会の実技は「資産設計提案業務」
  5. 3級では実技試験の選択肢が違う
    1. 日本FP協会
    2. きんざい
  6. 2級はきんざいの実技科目がさらに多い
  7. 「実技」といっても面接や実演をするわけではない
  8. 2級の学科は日本FP協会ときんざいで同じ問題
  9. 合格率が高い方を選べばいい?
  10. 3級はどちらを選べばいい?
    1. 特定の実技科目を選ぶ理由がない
    2. 保険分野との関係を重視したい
    3. 個人の資産相談を中心に考えたい
  11. 2級はどちらを選べばいい?
    1. 資産設計提案業務を受けたい
    2. 個人資産相談業務を受けたい
    3. 中小事業主に関する実技を受けたい
    4. 生命保険・損害保険に関する実技を選びたい
  12. 教材を買う前に受検する実技を確認しよう
  13. 学科と実技を別の団体で受けることはできる?
  14. どちらで受けても履歴書の資格名は変わらない
  15. AFPを目指すなら日本FP協会で2級を受ける必要がある?
  16. 日本FP協会ときんざいは5項目で決める
    1. 1.何級を受けるか
    2. 2.どの実技科目を受けたいか
    3. 3.仕事との関連性があるか
    4. 4.使う教材が対応しているか
    5. 5.学科・実技の一部合格があるか
  17. 「どちらが簡単?」ではなく「どの実技を受ける?」で選ぼう

日本FP協会ときんざいは、どちらもFP技能検定の実施団体

FP技能検定には、2つの指定試験機関があります。

・日本FP協会

・一般社団法人 金融財政事情研究会

です。

金融財政事情研究会は一般に「きんざい」と呼ばれています。

どちらかが民間の模擬試験を行っているという関係ではありません。

両団体とも、国家検定であるFP技能検定を実施する指定試験機関です。

そのため、

日本FP協会で受けないと正式なFP技能士になれない

ということはありません。

どちらで合格してもFP技能士の資格は同じ

FP技能検定は、学科試験と実技試験で行われます。

両方に合格すると、等級に応じて、

3級ファイナンシャル・プランニング技能士

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

などと名乗ることができます。

日本FP協会で受けた人だけが「FP技能士」になるわけではありません。

きんざいで学科・実技に合格した場合も同じです。

したがって、

資格そのものの優劣で受検団体を選ぶ必要はありません。

違いを確認したいのは、試験の中身です。

まず知っておきたい「学科」と「実技」

FP技能検定には、

学科試験

と

実技試験

があります。

FP技能士を取得するには、原則として両方に合格する必要があります。

ここで日本FP協会ときんざいを比較するときに重要なのが、

学科と実技を分けて考えること

です。

「日本FP協会ときんざいでは試験が全部違う」

と考えると分かりにくくなります。

特に2級では、学科試験問題は両機関で同一です。

一方、実技試験は受検する団体・科目によって違います。

日本FP協会の実技は「資産設計提案業務」

日本FP協会では、

3級

2級

ともに実技試験として、

資産設計提案業務

を実施しています。

1級の実技についても、日本FP協会では資産設計提案業務です。

これに対して、きんざいでは複数の実技科目があります。

ここが両団体を選ぶときの大きな違いです。

3級では実技試験の選択肢が違う

3級の場合、日本FP協会の実技は、

資産設計提案業務

です。

一方、きんざいでは、

個人資産相談業務

保険顧客資産相談業務

があります。

つまり、3級では大きく分けて3つの実技科目があります。

日本FP協会

資産設計提案業務

きんざい

個人資産相談業務

保険顧客資産相談業務

この違いを確認して、自分が受ける実技を決めます。

2級はきんざいの実技科目がさらに多い

2級の場合、日本FP協会は、

資産設計提案業務

です。

一方、きんざいには、

・個人資産相談業務

・中小事業主資産相談業務

・生保顧客資産相談業務

・損保顧客資産相談業務

があります。

そのため2級では、

どちらの団体にするか

だけでなく、

どの実技科目を受けるか

まで確認する必要があります。

「実技」といっても面接や実演をするわけではない

初めてFP技能検定を受ける人は、

「実技試験」

という名称から、

相談者との面談を実演する

面接官の前でFP相談をする

といった試験を想像するかもしれません。

少なくとも現在の2級・3級の実技試験は、そのような面接形式ではありません。

日本FP協会の2級・3級はCBT方式で実施されています。

日本FP協会の場合、3級実技は20問・60分、2級実技は40問・90分です。

「実技」は、FPの知識を具体的な場面で使えるかを問う試験科目と考えると分かりやすいでしょう。

2級の学科は日本FP協会ときんざいで同じ問題

2級の受検先を比較するとき、特に重要なのがこの点です。

日本FP協会は、2級FP技能検定について、

学科試験問題は両機関で同一内容

と案内しています。

したがって、

「日本FP協会の2級学科の方が問題が簡単」

「きんざいの2級学科の方が難しい」

と考えるのは適切ではありません。

同じ問題を受けても、両団体で公表される合格率には差が出ることがあります。

このことからも、合格率だけを見て問題自体の難易度を判断しない方がよいでしょう。

合格率が高い方を選べばいい?

日本FP協会ときんざいを検索すると、それぞれの合格率を比較した情報が見つかります。

数字だけを見ると、

「合格率が高い日本FP協会を選んだ方が簡単なのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、注意が必要です。

特に同一問題が使われる2級学科でも、実施団体によって合格率に差が出ます。

つまり、

合格率の差=問題の難易度の差

とはいえません。

受検者の属性や受検状況なども異なるためです。

受検先を選ぶときは、

「どちらの合格率が高いか」

だけで決めず、

自分が受ける実技科目

を中心に考えましょう。

3級はどちらを選べばいい?

FP3級を初めて受ける人なら、

「結局どれにすればいいの?」

という疑問が残るでしょう。

まず、特定の実技科目を選ぶ理由があるか考えます。

特定の実技科目を選ぶ理由がない

FPの知識を幅広く学びたいなど、特定分野に絞る理由がなければ、日本FP協会の資産設計提案業務を候補にできます。

ただし、

初心者だから必ず日本FP協会

という決まりがあるわけではありません。

教材が対応しているかなども含めて選びます。

保険分野との関係を重視したい

きんざいには保険顧客資産相談業務があります。

仕事などの理由から、この実技を選ぶ意味がある人は候補になります。

個人の資産相談を中心に考えたい

きんざいの個人資産相談業務も候補になります。

重要なのは、

なんとなく団体名を選ぶのではなく、実技科目まで確認すること

です。

2級はどちらを選べばいい?

2級でも基本的な考え方は同じです。

資産設計提案業務を受けたい

日本FP協会を選びます。

個人資産相談業務を受けたい

きんざいを選びます。

中小事業主に関する実技を受けたい

きんざいの中小事業主資産相談業務を確認します。

生命保険・損害保険に関する実技を選びたい

きんざいの生保顧客資産相談業務・損保顧客資産相談業務を確認します。

自分の仕事との関連性が明確なら、それを判断材料にできます。

一方、特定分野を選ぶ理由がない場合は、教材の対応状況や自分が学習しやすい実技を比較しましょう。

教材を買う前に受検する実技を確認しよう

日本FP協会ときんざいの違いが教材選びにも関係します。

FP3級・2級の教材には、

日本FP協会・きんざい両対応

のものがあります。

一方、問題演習を増やす段階では、自分が受ける実技科目に対応した問題を解く必要があります。

そのため、

教材を購入

↓

勉強開始

↓

最後に実技を決める

より、

受ける実技を確認

↓

その実技に対応する教材を選択

という順番の方が分かりやすくなります。

FP3級の教材については「FP3級のテキストはどう選ぶ?独学教材の選び方」、2級については「FP2級のテキストはどう選ぶ?買い替え・問題集追加の判断基準」で詳しく整理しています。

学科と実技を別の団体で受けることはできる?

日本FP協会の試験要綱では、きんざいで受検して合格した学科試験を免除して、日本FP協会の実技試験「資産設計提案業務」を受検することが可能と案内されています。

つまり、

学科を受けた団体と実技を受ける団体が必ず同じでなければならない

わけではありません。

ただし、一部合格による試験免除には期限があります。

日本FP協会では、合格した試験実施日の翌々年度末までが免除期間です。

すでに学科または実技の一方に合格している人は、最初から受け直すのではなく、試験免除を利用できるか確認しましょう。

どちらで受けても履歴書の資格名は変わらない

FP技能士を履歴書などに記載するときも、

「日本FP協会FP2級」

「きんざいFP2級」

という別資格になるわけではありません。

取得するのは、等級に応じたファイナンシャル・プランニング技能士です。

したがって、

就職や転職でどちらの団体名の方が有利か

を基準に選ぶ必要は基本的にありません。

仕事でFP知識をどう活かせるかについては「FP技能士は仕事にどう活かせる?就職・転職との関係」で解説しています。

AFPを目指すなら日本FP協会で2級を受ける必要がある?

AFP資格を考えている人は、

「AFPは日本FP協会の資格だから、2級も日本FP協会で受けなければならない?」

と思うかもしれません。

日本FP協会は、AFP資格の認定要件として、

AFP認定研修の修了

と

2級FP技能検定の合格

などを定めています。

2級FP技能検定の試験実施機関として、日本FP協会だけでなく金融財政事情研究会も案内されています。

したがって、

AFPを取得するには日本FP協会で2級を受けなければならない

という整理ではありません。

ただし、日本FP協会が実施する2級FP技能検定は、AFP資格審査試験を兼ねています。

AFPを目指す場合は、2級合格だけで完了するわけではないため、AFP認定研修などの要件も確認してください。

詳しくは「FP技能士とAFP・CFPの違いは?資格の位置づけを整理」で整理します。

日本FP協会ときんざいは5項目で決める

迷ったら、次の順番で確認しましょう。

1.何級を受けるか

3級と2級では、選べる実技科目が違います。

2.どの実技科目を受けたいか

これが最も重要です。

日本FP協会の資産設計提案業務なのか、きんざいの各実技科目なのかを確認します。

3.仕事との関連性があるか

保険や中小事業主など、特定分野との関連が強い場合は実技選択の判断材料になります。

4.使う教材が対応しているか

教材の表紙や商品説明で、受検する実技への対応を確認します。

5.学科・実技の一部合格があるか

すでに一方へ合格している場合は、試験免除を利用できる可能性があります。

ゼロから受け直す前に確認しましょう。

「どちらが簡単?」ではなく「どの実技を受ける?」で選ぼう

日本FP協会ときんざいは、どちらもFP技能検定の指定試験機関です。

どちらで学科・実技に合格しても、取得するFP技能士という資格そのものに優劣が生じるわけではありません。

大きな違いは実技試験です。

日本FP協会では、2級・3級とも、

資産設計提案業務

を実施しています。

きんざいでは、

3級
→ 個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務

2級
→ 個人資産相談業務・中小事業主資産相談業務・生保顧客資産相談業務・損保顧客資産相談業務

があります。

そのため、

「どちらの合格率が高いか」

だけを見るのではなく、

「自分はどの実技を受けるか」

を先に決めると選びやすくなります。

受検先が決まったら、3級なら「FP3級のテキストはどう選ぶ?独学教材の選び方」、2級なら「FP2級のテキストはどう選ぶ?買い替え・問題集追加の判断基準」で、対応する教材を選んでいきましょう。

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