FP2級は独学で合格できる?通信講座へ切り替える判断基準

FP

FP2級を目指すとき、「独学で十分なのか、通信講座を使った方がよいのか」で迷う人は多いでしょう。

結論からいえば、FP2級は必ず通信講座を使わなければ合格できない試験ではありません。

市販教材を使って自分で学習を進められるなら、独学も十分に選択肢になります。

一方で、

「独学は大変そうだから通信講座」

「通信講座は高いから独学」

と最初から決める必要もありません。

重要なのは、独学で必要になる作業を自分で処理できるかどうかです。

この記事では、FP2級を独学で始められる人、途中で通信講座への切り替えを検討した方がよい人を整理します。

FP2級は独学でも目指せる

FP2級では、ライフプランニング、保険、金融資産運用、税金、不動産、相続など幅広い分野を学びます。

学習範囲は広いものの、市販のテキストや問題集も多数あります。

そのため、

・教材を自分で選べる

・学習計画を立てられる

・分からないことを自分で調べられる

・問題演習と復習を継続できる

という人であれば、最初から通信講座を契約する必要はありません。

特に3級の学習を経験していて、自分なりの勉強方法ができている人は、まず独学で始めてみる方法もあります。

ただし、「独学で合格できる人がいる」ということと、「自分も独学が最も効率的」ということは別です。

独学か通信講座かは、試験の難易度だけでなく、自分が学習に必要な作業をどこまで管理できるかで考えましょう。

独学と通信講座の違いは「教材があるか」だけではない

独学と通信講座を比較すると、費用の違いに目が向きやすくなります。

しかし、実際の違いは教材の値段だけではありません。

独学では、テキストや問題集を購入した後、

・何から勉強するか決める

・学習スケジュールを作る

・理解できない部分を調べる

・問題演習のタイミングを決める

・間違えた問題を復習する

・法改正などの情報を確認する

・受検日まで学習を継続する

といった作業も自分で行います。

通信講座では、これらの一部をカリキュラム、講義、質問制度、学習管理機能などによって補える場合があります。

つまり通信講座に支払う費用は、単に「テキストを買う費用」ではありません。

自分で管理する必要がある作業の一部を外部の仕組みに任せる費用

と考えると、独学と比較しやすくなります。

まず独学で始めやすい人

次の条件が多く当てはまるなら、まず独学を試してみる余地があります。

教材を自分で決められる

FP2級には多くの教材があります。

独学では、「もっと良い教材があるかもしれない」と次々に教材を増やすより、一つのシリーズを軸に学習を進めることが重要です。

自分で教材を選び、しばらく使い続けられるなら独学と相性があります。

勉強する時間を自分で確保できる

社会人の場合、問題になりやすいのは「時間がないこと」そのものより、いつ勉強するか決まっていないことです。

平日と休日でどの程度勉強できるかを把握し、受検予定日から逆算して学習を続けられるなら、通信講座の学習管理機能がなくても進められます。

分からないところを自分で調べられる

FP2級では、初めて触れる制度や計算方法が出てくることがあります。

テキストを読み直したり、公式情報を確認したり、別の解説を調べたりして自分で解決できるなら、質問制度がなくても大きな問題にならない可能性があります。

問題演習まで自分で進められる

テキストを読むだけで勉強を終わらせず、問題を解いて理解度を確認する必要があります。

インプットから問題演習へ自分で移行し、間違えた問題を復習できる人も独学に向いています。

独学が止まったら「講座を買うか」より先に原因を確認する

独学で勉強を始めても、途中で進まなくなることはあります。

このとき、

独学で止まった=通信講座が必要

とは限りません。

先に「何が原因で止まっているのか」を確認しましょう。

原因によっては、教材の変更や勉強方法の見直しだけで解決できるからです。

ケース1 テキストを読んでも理解できない

テキストを何度読んでも内容が頭に入らず、特定分野で学習が止まるケースです。

まず確認したいのは、教材との相性です。

文章中心の教材が合わないのであれば、図表の多い教材や別の解説を試すだけで理解できる場合があります。

特定の論点だけ分からないのであれば、その部分を別教材で補う方法もあります。

一方、

・複数の分野で理解できない

・文章を読んでも仕組みがイメージできない

・自分で調べる時間が大きくなっている

という状態なら、講義による解説がある通信講座を検討する意味が出てきます。

必要なのは「通信講座」そのものではなく、理解を補助する講義です。

ケース2 分からないことが解決できず止まる

テキストや解説を調べても疑問が解消できず、そのたびに勉強が止まるケースです。

一つの疑問を自分で調べて解決できるなら、独学を続けても大きな問題はありません。

しかし、

調べる

↓

よく分からない

↓

別のサイトを調べる

↓

さらに時間がかかる

という状態が頻繁に起きているなら、学習時間の多くを「答えを探す時間」に使ってしまいます。

この場合は、質問制度のある講座を利用する価値があります。

通信講座を比較するときも、単に「質問制度あり」だけを見るのではなく、質問回数、方法、対象範囲などを確認しましょう。

ケース3 勉強する順番が決められない

FP2級は複数の分野から出題されます。

そのため、

「どこから始めればよいか」

「いつ問題演習へ進めばよいか」

「苦手分野をどこまでやればよいか」

と迷い続ける人もいます。

一度計画を作れば自分で進められるなら、独学でも対応できます。

一方、毎回「今日は何をやろう」と考えるところから始まり、学習そのものが進まないなら、カリキュラムが用意された講座の方が負担を減らせる可能性があります。

この場合に必要なのは、学習順序を決める仕組みです。

ケース4 計画を立てても続かない

計画は作れるものの、仕事が忙しくなると勉強が止まり、そのまま再開できなくなるケースです。

まずは計画そのものに無理がないか確認しましょう。

毎日2時間勉強する計画を作っても、実際には平日30分しか確保できないのであれば、通信講座を契約しても解決しません。

現実的な学習時間へ修正しても継続できず、

・進捗が見えないと続かない

・次に何をするか決まっていないと再開できない

・自分だけではペース管理が難しい

という場合は、学習管理機能がある講座を検討する余地があります。

必要なのは、勉強時間を増やすことではなく、学習を再開しやすくする仕組みかもしれません。

ケース5 机に向かう時間を確保できない

仕事や家事で、まとまった学習時間を確保しにくい人もいます。

ただし、この場合もすぐに通信講座が必要とは限りません。

市販教材を使い、休日にまとまった勉強ができるなら独学を続けられることがあります。

一方、

・通勤時間

・昼休み

・移動時間

など短い時間を中心に勉強する必要があるなら、スマートフォンで講義や問題演習を進められる環境が役立つことがあります。

通信講座を比較するときは、受講料だけでなく、自分が実際に勉強できる場所で使いやすいかを確認しましょう。

ケース6 2級の受検資格をAFP認定研修で得たい

ここは、一般的な「独学か通信講座か」という比較とは少し違います。

3級に合格しておらず、FP業務に関する2年以上の実務経験もない人が、AFP認定研修の基本課程を修了して2級の受検資格を得るルートがあります。

このルートを使う場合、市販テキストだけの独学ではAFP認定研修の修了にはなりません。

日本FP協会が認定した教育機関の対象研修を修了する必要があります。

そのため、

勉強できるかどうか

ではなく、

どの受検資格ルートを使うか

によって講座等の利用が必要になる場合があります。

「3級を受けずに2級を目指したい」という人は、先に「FP2級の受検資格は?3級なしで受ける方法も整理」で自分の受検資格を確認してください。

通信講座へ切り替える前に確認したい5つのこと

独学がうまくいかないと感じたら、次の順番で確認してみましょう。

1.教材の問題か

今使っているテキストや問題集が自分に合っていないだけなら、教材変更で解決できる可能性があります。

2.理解の問題か

文章だけでは理解しにくく、複数分野で学習が止まっているなら、動画講義などを利用する意味があります。

3.質問できないことが問題か

疑問の解消に時間がかかりすぎているなら、質問サポートの必要性が高くなります。

4.学習管理の問題か

何をいつ勉強するか決められず止まるなら、カリキュラムや進捗管理機能が役立つ可能性があります。

5.受検資格の問題か

AFP認定研修を利用して2級の受検資格を得るのであれば、「独学でできるか」とは別に対象研修を確認する必要があります。

ここまで確認すると、

通信講座を使うべきか

ではなく、

自分には何のサポートが必要なのか

が見えてきます。

独学と通信講座は途中で切り替えてもよい

独学か通信講座かを、勉強開始前に完全に決める必要はありません。

受検資格を満たしていて、市販教材で学習を始められそうなら、まず独学を試す方法もあります。

そのうえで、

・教材を読んでも理解できない

・疑問解消に時間がかかりすぎる

・計画を作れない

・学習ペースを維持できない

など、独学では処理しにくい問題が明確になった時点で通信講座を検討できます。

反対に、独学で順調に進んでいるなら、途中で不安になったという理由だけで通信講座を追加する必要はありません。

「通信講座を使った方が安心そう」ではなく、追加費用によって何の問題を解決するのかを明確にしてから判断しましょう。

通信講座を選ぶなら「一番おすすめ」ではなく必要な機能から考える

通信講座が必要だと判断しても、次に「ランキング1位」を選ぶ必要はありません。

たとえば、

講義が必要
→ 動画・講義内容を比較する

疑問解消が必要
→ 質問制度を比較する

自己管理が苦手
→ 学習管理機能を比較する

スキマ時間中心
→ スマートフォンでの使いやすさを比較する

紙で勉強したい
→ 紙教材の有無を比較する

AFP認定研修が必要
→ 対象研修か確認する

というように、自分の問題から比較項目を決められます。

同じFP2級講座でも、提供される教材やサポートは異なります。

そのため、価格だけで比較するより、

自分が独学で処理できなかった部分を補えるか

を見ることが重要です。

まず独学で解決できる問題かを確認しよう

FP2級は、通信講座を利用しなければ目指せない資格ではありません。

自分で教材を選び、計画を立て、疑問を解決し、問題演習まで進められるのであれば、独学を続ける選択肢があります。

一方で、

理解できない

疑問を解消できない

学習順序を決められない

進捗を管理できない

AFP認定研修が必要

といった問題がある場合は、通信講座などのサポートを利用する合理的な理由があります。

独学か通信講座かで迷ったら、

「どちらの方が合格しやすそうか」

だけで考えるのではなく、

今の独学で何がうまく処理できていないのか

を一つずつ確認してみましょう。

必要なサポートが分かったら、「FP通信講座を比較|料金ではなく『必要なサポート』から選ぶ」で、その条件を満たす講座を比較します。

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