FP3級は独学で合格できる?独学を続ける判断基準

FP

FP3級を受けようと思ったとき、

「独学でも合格できる?」

「通信講座を使った方がいい?」

「テキストだけ買って失敗しない?」

と迷う人もいるでしょう。

FP3級は、市販のテキストや問題集を使って独学で合格を目指せる試験です。

だからといって、全員に「独学で十分」ともいえません。

重要なのは、

FP3級が独学できる資格か

ではなく、

自分が独学で学習を進められるか

です。

まず独学で始めて問題なく進められるなら、そのまま続ければよいでしょう。

反対に学習が止まった場合も、すぐ通信講座へ切り替えるのではなく、

「何が原因で止まっているのか」

を確認することが大切です。

この記事では、FP3級を独学で始めやすい人と、途中で学習方法を見直した方がよい人の違いを整理します。

  1. FP3級は独学でも合格を目指せる
  2. 「独学できる」と「何もしなくても受かる」は違う
  3. まず独学から始めやすい人
    1. テキストと問題集を自分で選べる
    2. 週単位で勉強時間を確保できる
    3. 分からないことを自分で調べられる
    4. 問題演習まで自分で進められる
  4. 独学を始めるなら教材を増やしすぎない
  5. 独学で勉強する基本の流れ
    1. 1.まず試験範囲を一通り学ぶ
    2. 2.早めに問題を解く
    3. 3.間違えた理由を確認する
    4. 4.学科だけでなく実技も練習する
  6. 独学で止まったら、まず「何が原因か」を確認する
  7. ケース1 テキストを読んでも分からない
  8. ケース2 分からないことを解決できず止まる
  9. ケース3 何を勉強すればよいか分からない
  10. ケース4 勉強する時間を確保できない
  11. ケース5 問題を解いても点数が上がらない
  12. ケース6 教材が古くなっている
  13. 通信講座を検討した方がよいのはどんな人?
  14. FP3級だけなら通信講座はもったいない?
  15. 3級から2級まで考えているなら判断が変わる
  16. 独学を続けるか5つの質問で判断する
    1. 1.今の教材を理解できている?
    2. 2.問題演習まで進めている?
    3. 3.疑問を自分で解決できている?
    4. 4.予定どおりでなくても学習を継続できている?
    5. 5.今困っていることを一言で説明できる?
  17. FP3級はまず独学で試し、困った理由から次を決めよう

FP3級は独学でも合格を目指せる

FP3級は、独学という選択肢を取りやすい資格です。

市販のテキストや問題集があり、自分で教材を選んで試験対策を進められます。

試験範囲も日本FP協会が公開しています。

日本FP協会実施の3級では、

学科試験
→ 60問・90分・36点以上で合格

実技試験
→ 20問・60分・60点以上で合格

となっています。

学科・実技とも、他の受検者との順位で合否が決まる相対評価ではなく、一定の基準点を超えることを目指す試験です。

そのため、

試験範囲を学ぶ

↓

問題を解く

↓

間違えたところを復習する

という学習を自分で回せるのであれば、独学で合格を目指せます。

「独学できる」と「何もしなくても受かる」は違う

FP3級は入門的な位置づけで、独学でも取り組みやすい試験です。

ただし、

独学で合格できる=簡単だからほとんど勉強しなくてよい

という意味ではありません。

FP3級では、

・ライフプランニングと資金計画

・リスク管理

・金融資産運用

・タックスプランニング

・不動産

・相続・事業承継

と幅広い分野を学びます。

さらに、学科だけでなく実技試験にも合格する必要があります。

FPについて初めて勉強する人なら、知らない制度や用語が出てくるのは普通です。

独学できるかどうかは、

最初から内容を知っているか

ではなく、

分からない内容が出てきても、自分で学習を続けられるか

で判断しましょう。

まず独学から始めやすい人

FP3級を検討している段階で、いきなり通信講座を申し込む必要があるとは限りません。

次のような人なら、まず独学から試してみる方法があります。

テキストと問題集を自分で選べる

独学では、最初に教材を選ぶ必要があります。

ただし、何冊も買う必要はありません。

まず、

基本となるテキスト

問題演習に使う問題集

を用意し、それを使って学習を始めます。

教材を比較し続けて勉強が始まらない状態は避けましょう。

FP3級の教材選びについては「FP3級のテキストはどう選ぶ?独学教材の選び方」で詳しく整理します。

週単位で勉強時間を確保できる

独学では「今日は何を勉強するか」を管理してくれる人はいません。

そのため、

「平日は30分、休日は2時間」

など、自分で学習時間を作る必要があります。

毎日同じ時間でなくても構いません。

仕事をしながら勉強するなら、1日単位よりも、

1週間で何時間確保するか

を決める方法があります。

必要な期間の考え方は「FP3級の勉強時間は?社会人が受検日から逆算する方法」で解説しています。

分からないことを自分で調べられる

FPでは、社会保険、税金、金融商品など、初めて見る制度が出てきます。

分からないたびに学習が完全に止まってしまうと、独学は進みにくくなります。

テキストの該当箇所を読み直したり、信頼できる公式情報を確認したりして疑問を解消できる人は、独学を続けやすいでしょう。

問題演習まで自分で進められる

独学でありがちなのが、

テキストを読むことだけで勉強が終わる

状態です。

FP3級には学科・実技があります。

知識を読んで理解しただけでなく、実際の問題で使えるか確認する必要があります。

テキストを一通り進めた後、問題演習と復習へ移れる人なら独学と相性がよいでしょう。

独学を始めるなら教材を増やしすぎない

独学を始めると、

「このテキストより別の本の方がいいのでは?」

「問題集をもう1冊買った方がいい?」

と不安になることがあります。

しかし、教材を増やすほど合格しやすくなるとは限りません。

たとえば、

テキストAを半分読む

↓

テキストBを買う

↓

問題集Cを少し解く

↓

別の問題集Dを買う

という状態では、どの教材も十分に使えないまま時間が過ぎてしまいます。

まず基本教材を決め、

一度使ってから不足しているものを判断する

方がよいでしょう。

教材の買い足しは、

「何となく不安だから」

ではなく、

「今の教材ではこの問題を解決できないから」

と理由を説明できるときに検討します。

独学で勉強する基本の流れ

独学の進め方を複雑にする必要はありません。

大きく分けると、

インプット

↓

問題演習

↓

復習

↓

再度問題演習

という流れです。

1.まず試験範囲を一通り学ぶ

最初から一つの分野を完璧に覚えようとすると、なかなか先へ進めません。

まず6分野を一通り学び、

「FP3級では何を勉強するのか」

という全体像をつかみます。

2.早めに問題を解く

テキストを完全に暗記してから問題集へ進む必要はありません。

ある程度学習したら問題を解き、

どこまで理解できているか

を確認します。

問題を解くことで、「読んだときは分かったつもりだった部分」も見つけられます。

3.間違えた理由を確認する

問題を間違えたら、正解だけ覚えて終わらせないようにします。

たとえば、

知識そのものを知らなかった

数字を覚え間違えた

問題文を読み違えた

計算方法が分からなかった

など、間違えた原因を確認します。

原因によって復習方法も変わります。

4.学科だけでなく実技も練習する

FP3級では実技試験にも合格する必要があります。

「学科の勉強が終わったら実技を考える」のではなく、学習が進んだ段階から実技問題にも触れておきましょう。

独学で止まったら、まず「何が原因か」を確認する

ここが最も重要です。

独学で勉強が進まなくなったとき、

「自分には独学が向いていない」

とすぐ判断する必要はありません。

まず、何に困っているのかを分けて考えます。

ケース1 テキストを読んでも分からない

一つの章だけ理解しにくいのであれば、別の解説を確認したり、教材を見直したりすることで解決できる場合があります。

しかし、

「ほとんどの分野で文章だけでは理解できない」

のであれば、動画講義など別の説明方法を加える意味があります。

この場合に必要なのは、

通信講座そのもの

ではなく、

文章以外の説明手段

です。

無料講義や教材サンプルなども確認して、自分が理解しやすい方法を探しましょう。

ケース2 分からないことを解決できず止まる

一つ疑問が出るたびに何時間も調べているなら、独学の時間効率が悪くなっている可能性があります。

まず、

・テキストの解説

・出版社の補足情報

・試験実施団体などの公式情報

で解決できるか確認します。

それでも疑問が頻繁に残るなら、質問制度のある学習サービスを検討する余地があります。

この場合は通信講座を比較するときも、

質問できるか

質問回数に制限があるか

を優先して確認します。

ケース3 何を勉強すればよいか分からない

教材は理解できるのに、

「今日は何をすればいい?」

「いつ問題集へ進めばいい?」

と毎回迷う場合です。

この場合は、理解力より学習管理が問題になっています。

まずは、

1週間で進める範囲を決める

↓

週末に進捗を確認する

↓

翌週の予定を修正する

という簡単な計画から試してみましょう。

それでも自分で管理する負担が大きいなら、カリキュラムや進捗管理機能のあるサービスが候補になります。

ケース4 勉強する時間を確保できない

仕事が忙しく、

「教材は分かるけれど、勉強できない」

という場合です。

このケースでは、通信講座へ切り替えるだけで解決するとは限りません。

講座を購入しても、受講する時間そのものがなければ進まないからです。

まず、

・通勤時間

・昼休み

・仕事前

・休日

などから、現実的に使える時間を確認しましょう。

机に向かう時間が取りにくい一方、移動時間なら使えるという場合は、スマホ学習に対応した教材を検討する意味があります。

ケース5 問題を解いても点数が上がらない

テキストを読み終え、問題演習もしているのに得点が伸びない場合です。

このときは、教材を追加する前に間違い方を確認します。

特定分野だけ間違える
→ その分野を重点的に復習する

計算問題だけ間違える
→ 計算問題を繰り返す

問題文を読み違える
→ 問題演習量を増やす

知識が抜けている
→ テキストへ戻る

というように原因を分けます。

苦手分野が明確なら、すべてを最初からやり直す必要はありません。

ケース6 教材が古くなっている

FPでは税制や社会保障制度なども学びます。

試験問題は、定められた法令基準日時点で施行されている法令などを基準として作成されます。

そのため、何年も前の教材をそのまま使うと、現在の試験制度や法改正に対応していない可能性があります。

独学では特に、

受検する試験に対応した教材か

を確認しましょう。

家族や友人から古い教材をもらった場合も、出版年だけを見ず、受検する時期への対応状況を確認することが大切です。

通信講座を検討した方がよいのはどんな人?

ここまでの内容を整理すると、通信講座を検討する意味が出てくるのは、

・文章だけでは理解しにくい

・疑問を自分で解決するのに時間がかかる

・学習計画を自分で管理するのが難しい

・スマホ中心で学習したい

など、独学で困っていることが具体的になったときです。

反対に、

テキストを理解できる

問題演習まで進められる

分からないところを自分で調べられる

学習を継続できる

のであれば、講座を使わない選択肢があります。

「通信講座を使った方が合格しやすそうだから」と何となく申し込むのではなく、

自分は何のサポートにお金を払うのか

を明確にしてから選びましょう。

FP3級だけなら通信講座はもったいない?

「3級程度で通信講座を使うのはもったいない」と考える必要もありません。

費用に見合うかどうかは、その人が必要としているサポートによって変わります。

たとえば、独学では3か月間ほとんど勉強が進まなかった人が、講義や学習管理によって継続できるのであれば、利用する意味があります。

一方、自分で問題なく学習できる人にとっては、使わない機能へ費用を払うことになります。

したがって判断基準は、

FP3級に講座を使うのは贅沢か

ではなく、

その講座によって自分の学習上の問題が解決するか

です。

3級から2級まで考えているなら判断が変わる

現在は3級を目指していても、最終的に2級まで取得する予定なら、教材や講座の選び方が変わることがあります。

たとえば、3級だけの講座と、3級・2級を続けて学べる講座では料金やカリキュラムが異なります。

ただし、

「いつか2級を取るかもしれない」

というだけで、最初から高額なセット講座を選ぶ必要はありません。

まず、

2級まで取る目的があるか

3級合格後すぐ2級へ進む予定か

を考えます。

2級まで進むことが決まっているなら、3級・2級をまとめた学習方法も比較対象にできます。

どの級を目標にするか迷っている場合は、「FP技能士は何級から取る?3級・2級・1級の違い」で先に整理してみてください。

独学を続けるか5つの質問で判断する

FP3級を独学していて迷ったら、次の5つを確認します。

1.今の教材を理解できている?

理解できているなら、教材を変える必要はありません。

分からない部分が多いなら、教材や説明方法を見直します。

2.問題演習まで進めている?

テキストを読むだけで止まっているなら、まず問題を解いてみましょう。

問題を解くことで、本当に理解できていない部分が分かります。

3.疑問を自分で解決できている?

解決できるなら独学を続けやすいでしょう。

毎回長時間止まるなら、質問サポートを検討する余地があります。

4.予定どおりでなくても学習を継続できている?

計画どおり進まない週があっても問題ありません。

翌週に修正して学習を続けられるなら、独学でも対応できます。

計画を作れず何週間も止まっているなら、学習管理方法を見直します。

5.今困っていることを一言で説明できる?

最後に、

「説明が分からない」

「質問できない」

「計画を立てられない」

「勉強時間がない」

「問題が解けない」

など、現在の問題を一つ言葉にしてみましょう。

これが分かれば、

独学を続ける

教材を変える

問題集を追加する

動画講義を使う

質問サービスを使う

通信講座へ切り替える

のどれが必要なのか判断しやすくなります。

FP3級はまず独学で試し、困った理由から次を決めよう

FP3級は、市販教材を使って独学で合格を目指せる試験です。

そのため、独学に大きな不安がなければ、

テキストと問題集を決めて、まず始めてみる

という方法があります。

そして勉強が止まったら、

「独学だから無理だった」

と考えるのではなく、

何が原因で止まったのか

を確認します。

教材が合わないだけなら教材を見直す。

問題演習が足りないなら問題を解く。

時間がないなら学習時間を見直す。

説明が理解できないなら講義を使う。

質問できないことが問題なら質問サポートを使う。

必要な対策は、原因によって違います。

FP3級の独学で大切なのは、

最後まで一人で勉強することではなく、自分に必要な学習方法を選べること

です。

まず独学で始めるなら、次は「FP3級のテキストはどう選ぶ?独学教材の選び方」で、最初に用意する教材を決めていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました